一を聞いて虚数解

枠の外の話

AppleTV良いトコ探しの旅

録画ができない、言うなれば『PPV専門のWeb経由の無線STB』といった感じなのがAppleTVな訳で、正直発表早々に、iPhoneインパクトに飲まれて『微妙』という烙印を押されている昨今。

じゃあ、これがそんなに微妙なのかというと、そうでもないはず。要は、便利に感じるための条件が日本では厳しいからなのではと。

その便利になる条件というと『いくつも部屋持ってて、テレビが何台もある家』
こういう家庭なら、このAppleTVはかなり便利なアイテムだと思います。
考えても見れば、

  • 離れた部屋で
  • いくつものTVに合わせて
  • 動画コンテンツの管理・同期

なんてかなり面倒だ。無線で同期ってのもメディアに落とすの面倒とか、ケーブル引くの面倒って事なんだと思われ。極端に言えば電源とHDMIで良いんだから(当然設定はいるけどね)画質も、筐体内のサイズのディスプレイで見る事を想定しているiPodより余裕を持たせられるわけで。

で、AppleTVからは『同期したもののみをブラウズする』事ができ、かつ『コンテンツの購入ができない』制限ではありますが、裏を返すと親のMacでのみそれをコントロールができるって事は、強力な『ペアレンタルコントロール』とも言えるわけで。

当然iLifeとの親和性は抜群で、その中心にはもちろんMacがいる訳で、『デジタルハブ』という構想にも矛盾が生じないというのも大きいのではと思います。(ってか、ムービーを見るのに、TVにカメラや、iPodをその度につなぐより、Macからムービーデータ持ってくるって方が、自然だし楽だとも思ったり。)

既にテレビとレコーダーや、月定額の有料放送も普及している地域が多数な訳で、そこから月額いくらの負担が増えるよりも、番組単位で買う事ができるってのはやっぱりメリットがあるのではと思えます。

そう考えると悪くない逸品だと思えるんだけど、いかんせん一人暮らしで、ワンルーム暮らしの私にはそのメリットは実感できないのが残念。