一を聞いて虚数解

枠の外の話

きっとこの発想自体も人によっては不謹慎なんだろうけどさ。

で、まあその通り魔事件の時に秋葉原にいた人がustreamで現場の様子を流してた訳です。
事件の全貌も解らず最初それを見たときは正直「すげぇ」と思った。一個人と一個人で持ちうるツールでここまで出来るんだと単純にすごいと思った。
だって、これがあればどこの誰だって、というより、どこの放送局(当然イーモバのエリアとかの制限はあるけど)だって速報の体制は取れるってことなわけで。画質とかは劣るかも知れないし、テレビ電話って言う手もあるだろうけど選択肢としてustみたいな方法もあるってことを示してた。
きっとキー局レベルでは使わないんだろうけど、もっと小さな局レベルならもしかしてって気にもなった。それこそ最近話題になったコミュニティ放送局レベルなら大いにアリではないだろうかと。実際現状の報道で、静止画レベルなら充分に実用的になってるし、録画映像だって画質が劣るとはいえ、放送局側が取材できなかった部分に関しては問題なく使われている。デジカメが、カメラ付きのPCとイーモバ回線があればust並の生中継が出来るし、最悪携帯電話だけでも電話・テレビ電話中継が出来るようになってる。
もし電波での通信回線が広がっていけばもっと今回のustのようなことがどこでも行えるようになるわけです。
で、今回はその後ustを流した人に対して非難というか、その手の意見が上がってたらしい。
でも、じゃあそれをある種のアライアンスというか、規模の小さい放送局が第一報を伝えるためにやってた事だったら。果たしてどういう評価が下されてたのだろうか。もちろん一般人と放送事業者の責務が違うっていう話だろう。だけど、逆を言えば規模はともかく放送事業者がustを使ったとしたら革命扱いな訳だ。いや、むしろそれくらいの革命起こす事業者が出てきてもおかしくないんじゃないかなと思う。
もちろん現時点では一般人が流してたので「不謹慎だ」とか「野次馬的だ」という反響が出てくるのは当然だとは思うけど、今回のustにはそんな可能性が秘められていた。そう確信はしています。