一を聞いて虚数解

枠の外の話

止まった時計が止まった場所で動き出した。J1第31節大宮戦

はー、長かった。GW明けから始まる8連敗→中断→連敗ストップも超現実的に忍び寄る降格の影→盛り返して今。とここまで本当に長く息苦しい2013シーズン。

ただ、チームに「なにやってんの」的な不満があるというよりは(そりゃ8連敗時期は「そのやり方で行くならココがダメじゃないの」的な不満はあったけど)状況状況で理想を抑えて、最大限の対応してるのが十二分に伝わってただけに、そこに関して一緒に我慢していこうと思ってたので。長い潜水終えて水面から顔を出して息継ぎ出来た。そんな感じかと。

ここまで「ドン引き」呼ばわりの守備からの戦い方でここまで来た甲府が、残留に向けた大一番のこの場面で見せたのが、「ワイドに振りつつ、後ろに下げつつパス回して相手を揺さぶる」という能動的な戦い方と「引く時は引いてカウンター」の両方。そりゃおぼつかない場面も間々あったけど、後半戦のこれまでとは、対戦相手のここしばらく上位だらけだったのを差し引いても明らかに違う戦い方。

得点シーンはどっちも割りと縦にポンと入っちゃった的な感じなんだけど、試合のかなりの部分はそれとは違う揺らし方で戦ってた。それでも守るときはブロックが組めてた。ズラタンが退場してからはこれまでの「引いてブロック作りつつパトリックをちらつかせる」というのを明確にしてた(パトリック一人に複数人付けざるをえないので、守る時の数的優位が更に強くなるので、この選択はアリ)失点はノヴァコヴィッチのFKがゴイスー過ぎただけなので(ノヴァコさん甲府戦だけスーパーゴール決め過ぎ)見てる側的には諦め。

要は「戦い方を選んでゲームのコントロールを握って勝った」と言えそうな展開。これまでの「守勢を敷いて隙を伺う」というのとは一線画すちょっと上の戦い方だったかなと思う。8連敗を期にやめたかつてのサッカーの断片。8連敗で止まった時計はようやく動き出した。というか動き出せる状況に持ち直した。

大宮の現状とか勝ってないってこと以外の詳細は知らないし、あの1分で試合が終わった試合では過去のデータもへったくれもない。あの1分で止まった試合の時計も、あの1分で退場になった優さん(なお100試合記念試合であの仕打ち)の時計もやっと動き出した(そんなこんながあるんでこの日のジャッジはノーコメント)

さらに言えば2011年の最終節も大宮。甲府のJ1定着への挑戦という部分での時計も2年越しで、同じ大宮で再び動き出した。なんてな。

まだ残留を完遂してるわけじゃないけど、相手によらずにこっちで決められる(上に相手がコケれば即決定)という状況になったことの意味は果てしなく大きい。主導権無い中で耐えに耐えてだけに。

でもってあと3+α試合は「主導権を持った試合」がこのチームでできるんだし。リーグの結果的にはカウントダウンであり消化なのかもしれないけど、シーズン頭のチャレンジがようやく再開できる。っていう意味で、残りの試合のモチベーションはいいものがあるんじゃないかなとも思ったり。

これで19時開催でなければいうことなかった。と大宮公園からJR大宮駅まで新幹線ダッシュしながら思いました。体力も2年前で時計止まって欲しかったマン
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la水芸
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ぷぁとるぃぃっくぅぅ!!

なんにせよ、「まだ」残留は決まってないしそれを成して本当に「時が動き出す」と思うんで、次で。次に勝って相手のことなんてお構いなしの問答無用で決めてしまいたい所。