一を聞いて虚数解

枠の外の話

あえてこのタイミングで見る2013甲府プレビュー

J2優勝とか無敗記録とか過去の栄光ですし。2012年は過去ですし。右肩上がりって言ってんだろ?これより良くなればいいんだよ。なるしかないんだよ。

ってことで無理やり去年を忘れることで今年にブーストをかけよう2013。というか成績が良かった事は事実であり、そこが複雑なのもまた事実であり。紆余曲折があろうとも最終的に確固たるものを得ようとして再出発したのが2012の出だしなので、今年が辛くとも諦めずに行きたいなと思う2013を考えよう。あえて外国籍選手の陣容が揃う前に。(この文章は2013/01/05までで作成しております)

とにかく、大きいのが「外国籍選手の退団」ってことでまずは退団組。

どれだけそれを否定してて、かつ、それだけじゃないと見てて言えるんじゃないかと思っても、数字としてはいかんともしがたいエースがダヴィ、一時期の停滞寸前からのもう一度ブースト掛けたのがフェルナンジーニョと言わざるをえない。ということでその2人が抜けた中でどうなるんだろうかと。ただ、これを食い止める策がなかったのはご承知の通り。

反対にそれ以外の主力に関しては残留してもらえた。移籍で引っこ抜かれた選手がいないシーズンって言うのは、さすが優勝昇格年ということかと。、片桐・永里・高崎あたりが他の退団組で大きい存在。ただ、このメンバーもあくまでこっちで切った扱いなので、イレギュラー的ではないと見て置く。永里・高崎は居ても良かったよな…とおもうけど、事情を外野が知る由もないので。

その上での加入組(希望的観測多め)

獲得に関してはどうせ「ここに選手供給しなければ降格枠埋まるだろ」的J1貸し渋り包囲網があることは容易に想像できる中で、出来る範囲ではやりきったのでは。とは思う。今年は特に「昇格3チーム+新潟」っていうあからさまな包囲網が形成されてる感じがあるので。

まず青山・羽生・水野は確実な上積み部分。こんな国内選手の大駒揃い初めてや…他のメンバーも平本・土屋はJ1でやってた実績があるし(最初の昇格時はJ1の対戦相手だったんだぜ…土屋にいたっては(ry )なにかと甲府では活躍実績の多いヴェルディブランドってことで。

ココらへんは2011の時の反省が多少なりともあるのかなと。あと城福さん効果と早めにオフシーズン入れたってことも。

単純な抜けた選手の…ってわけでなく監督の意向というか毛色の違う選手が入ってきてる感じはあるので、どういう味が出るのかはまた見ものかと。

今年はその上でルーキーの期待値が高かったり。河本・金子のような大学で実績のある「アタッカー」って過去なかなかいないし、年齢的には新井もこの枠に入りそうな新井はJ2の実戦経験あり。まちがいなしとはいえないけど、ブレイクの可能性は例年に比べて大きいかと。

あとは…外国籍選手。とりあえずバレーに振られたのはわかった。現状のメンツに真ん中バレーがとれたらそら面白かろうて。まあ、そう甘くなかったのと、新体制発表の時のお手上げともとれるコメント。珍しく遅くなる加入発表。ここまでそろっているからこそ、ここの如何による振れ幅が大きくなる。

という感じで、振り返るほどに「外国籍選手」って部分に収束しちゃう2013。

を、踏まえた上で今年はどんなチームにしていくのだろうかと考える。

去年は
・オーソドックスに破壊力のあるFW並べて、そこに預けつつ他の選手が動く4-4-2
で始まり
・ダヴィを真ん中に置いていてそこにボールと相手のディフェンスも集め、かつダヴィの動きで他の選手のための導線が空くことも視野に入れた4-3-3
になり
・ダヴィのサポートとキープにちっさんが入ってサイドが元々の位置に戻る形の4-2-3-1。
というような形。

その間に臣がCB→DHになり、CBが臣・ドウグラスだったのが津田・盛田になりという変遷をたどっているというのがおおまかな流れ。

じゃあ今年は?ってなると…完全に外国籍選手のキャラクター次第…ではあるんだけど、去年の最終型4-2-3-1チックな「エース一枚前において、今年の補強がうまく行った中盤のアタッカーをその後ろに並べて」って形なんだろうなと。

後ろに関しては青山が入って、後一枚はドウグラス含め誰の手に?という状態。ボランチは臣と後一枚は誰の手に?という状態。SBはお察し下さい。にしても極端に変わる感じはない。

で、今年のチームのキーポイントはアタッカー陣の豊富さ(当社比)なので、ここに枚数割くだろうと。羽生・水野の加入組、柏・井澤・堀米の残留組、金子、河本のルーキー組と、競争が一番凄そうなところだし、J1でも武器になりうる部分ではないかと。

FWは頭数が少ない上にダヴィ→バレーときてたのを見るとそんなに並べないのかなと思うので、外国籍選手を当て込むんだろうなーと想像に難くない。平本・河本あたりがそこに最初から割り込むかどうかは未知数。

とまあ、いたって普通の想定に落ち着くけど、それだけ方針が見えやすいっていうのはチームとしてはいいことだよねと。Remember2011。

これだけを見ると「お前J1舐めすぎ」というご感想をお持ちに成ることは想像に難くないのですが、いかんせんこれが現状のクラブの資金面とか上述の「降格枠確保のJ1村八分」的な穿った見方も想像した上で考えると、例年以上に頑張った部分が見え隠れしてるので、贔屓目になってしまうのですよ。と、それだけ今年もチームが成長を見せてくれると信じている部分でもあるので。

そんなこんなで想像以上に早く再挑戦できることになったJ1でどんな苦戦があって、どんな結果になるのかは解るはずもありませんが、なにかやってくれるチームであると信じております2013。